歯の根の先が溶けてしまう事などにより、根尖に大きな穴が開くと
根管治療はより難しくなります。
この大きな穴を非外科的に閉じてしまう治療がアペフィキシケーションです。
患者さん自身の体(根の先の細胞)が行う修復であり、年齢にもよりますが
治療期間は年単位になる事が多いです。
今回のケースは患者さんの治療への理解と協力が得られ、月1回の
水酸化カルシウム療法がきっちりと行われました。
治療開始から1年6ヶ月が経過した状態のレントゲン写真です。

溶けてしまった骨の再生もほぼ終わり、根尖部の歯槽硬線も見て取れる様に
なりました。根管内も非常に奇麗な状態で、まったく症状はありません。
ただ、以前に受けた手術の影響か、根の先を完全に閉じるまでの治癒は
望めそうにありません。
根管充填が難しそうです。(来月根管充填の予定です)
沢田歯科医院 院長
沢田 明義