今回の症例は治療期間が1年以上かかると思われる超難症例を紹介します。
1年6ヶ月前に、当医院のホームページを閲覧され受診された
31才の患者さんで、右下小臼歯部の腫れと痛みを訴えて来院されました。
経過
20年程前に右下小臼歯の抜髄処置(神経の除去)を受ける。
18年後に、同部位に歯根膿胞が確認され、口腔外科にて膿胞(ウミの袋)摘出、
歯根端切除(根の先を切り取る処置)を受ける。
2年後、同部位の違和感と歯肉の腫れを主訴に来院。

レントゲン写真を診ても、状況は厳しく完治するかどうかは正直解りませんでした。
抜歯を行い、ブリッジ(前後の歯でつなぐ補綴)やインプラントと言う選択肢も
考えられましたが、患者さんの歯へのこだわりと年単位になる治療期間への
理解を得られ、長期の治療をスタートさせました。
根の回りの骨の再生と根の先の閉鎖を目標に、アペフィキシケーションを開始です。
沢田歯科医院 院長
沢田 明義