前回のCT講習会のブログにも書いた副鼻腔炎の症例のCT画像です。

上顎の骨の中にある空洞を上顎洞と言い、本来空洞ですからCTを含めた
レントゲン写真では黒く写る所です。
アレルギー性鼻炎や蓄膿症になると、鼻水や膿みが溜まり白く濁った像に
なったり、空洞の裏打ちの粘膜が分厚くなって写ります。
この患者さんも鼻閉感があり、鼻声になっていました。
上顎洞に炎症が起きると真下にある歯にも歯の痛みや違和感がでる時が
あります。
今回のケースも歯には異常はなく、鼻由来の副鼻腔炎が原因して歯が痛くなった
症例です。歯科治療ではなく、耳鼻科の治療が必要となります。
CT画像なら一目瞭然(従来のレントゲンならちょっと解りにくい)、
患者さんの理解も得られやすいと思います。
沢田歯科医院 院長
沢田 明義