レントゲン写真の特徴と、簡単な見方を説明したいと思います。
レントゲン写真は、モノクロ(白黒)で出来ており、色の濃さで、
肉眼では見えない内部の状況を判断致します。白く写っている所は、
物質の密度が濃い所で、金属、ガタパーチャ、硬い骨、健康な歯
などが相当致します。黒く写っている所は、物質の密度が薄い所で、
歯肉、歯髄などの柔らかい所になります。
ムシ歯になると、歯の中のカルシウムが溶け柔らかい歯(密度が
薄くなる)になり、レントゲン写真では、歯のムシ歯の所が、健康な所より
黒く写ります。根の病気が出来ると、根の先の硬い骨が溶け(骨の密度
が薄くなる)、レントゲン写真では病気の大きさだけ黒く写ります。
この黒いかげも、根管治療を行い治癒すると、レントゲン写真上で
白く変化していきます。これは、病気によって溶けてしまった骨が、新しく
再生した事を意味しています。(数ヶ月から数年かかる事もあります)
この様な視点から、症例写真を見ると少し違って見えるかもしれません。
治療前のレントゲン写真です(根の先の骨が溶け黒く写っています)
沢田歯科医院 院長
沢田 明義